行政改革!「みんなの役所」への道

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模擬議会から始める政治改革 2

 先日、模擬議会のイベントにスタッフとして参加しました。(模擬議会については2/9の記事参照)今回の参加者は 口コミや、新聞記事をみて参加を希望された方で、30人程度です。主催者は、若手議員や行政職員が中心となって運営している団体です。模擬議会を開催する目的は、地方議会の役割を知ってもらい、政治への関心を高め、市民の手によるまちづくりをすすめることです。

 今回の模擬議会のシナリオは次のようなものでした。
・匿名による市へ3億円の寄付があった。
・寄付金の用途は「子育て支援」で広く市民の意見を聞いて使用方法を決めて欲しいとう希望が添えられていた。
・そこで市長は、市民にこの3億円を財源とし、次のような「子育て支援」を行うことを提案する。
・これに対して市民グループが意見を考え、自分達のグループから議員を選出し、議会で子育て支援策を決定する。
 市長からは次のような「子育て支援策」が提案されました。
・支援策概要 市内中心部に市直営の保育所を設置する。利用時間は7-19時。定員60名
・事業の目的 市内の子育て世代の保育ニーズに応える。子育て世代に住みやすい町として市のイメージアップを図る。
・想定受益者 市内の働く子育て世代
・実施者 市(保育所の設置、施工、運営)
・実施期間 設計施工 H20年度、園児募集 H21年度~
・対象場所 市中心部(駅前)で選定
・案の強み 副都心近郊であり、市外への通勤の利便性が高い
・歳入 3億円
・歳出 3億円(うち野外運動場5千万円、調理室整備費2千万)、人件費等 年1000万円
 この市長提案に対して、参加者からの質疑が行われ、市内に存在する保育所の数が全部で20箇あること。このうち3つの保育所が定員オーバーで園児過剰となっていること。一方、全体では300人の定員割れであり、待機園児0人であること。ニーズの調査は実施していないこと。などが確認されました。
 
 ここまでが導入で、ここからが参加者が主体的に行動することになります。参加者は、3つのグループに分かれ、ワークショップ形式で、市長案の「修正案」を検討します。そしてグループから3名自分達の「修正案」を発表する「模擬議員」を「模擬議会」に送り出します。模擬議会では9人の模擬議員がお互いの修正案への質疑応答を行います。模擬議員とならなかった参加者は、模擬議会を傍聴し、4つの案のどれがよいか投票し、実施する案を決定します。
 私が参加したCグループでは、市長提案に対する意見として、「19時に閉まるのでは働く子育て世代の支援にならないだろう」、とか、「H20年度は市民の意見を聞く期間にしてはどうか」、「施設の運営は民間にした方がいいのではないか」、「建物の新築ではなく、既存の施設を利用してはどうか」などの意見が出されました。困ったのは、「そもそも新たな保育所は必要ないのではないか」という意見です。私は同じ意見を持っていたし、そういう案を模擬議会に提出するのも面白いと思いました。しかし、他の参加者は、保育所の設置ありきと考えていたので、賛同は得られませんでした。保育所を作らないという意見を出した方は、そもそも行政の無駄遣いと借金体質に強い問題意識を感じておられ、十分な根拠がないと保育所の設置は認めたくないとお考えでした。実際、寄付者の希望は「子育て支援策」だったので、保育所以外の方法の提案は可能です。一方、保育所を設置するという意見の方は、その理由として、時間がない、とか他の案に勝てない、とうことをあげられたため、議論になりませんでした。私はファシリテーターを担当したのですが、うまくさばくことが出来ず、議論をかみ合わせることが出来ませんでした。結局時間が押し迫ってきたので、保育所を設置する方向で検討することにし、ドタバタと、保育所の設置方法、運営方法を検討し、修正案としてまとめました。
 模擬議会で提案した、我々Cグループの修正案は次のようなものです。「児童を預かる施設である総合福祉施設に併設し、複合型の子育て支援施設にする。野外運動場を既設のものを改造して利用時間を7-21時に伸ばす。給食をデリバリーにして、コストを削減する。」
 これに対し、Aグループ案は、「19-21時の時間外預かりに特化し、それ以外の時間のために空き保育所への無料送迎を実施。土日も営業する。保育所機能の他、子育て支援センターを設置し、子育て相談や保育ママとのマッチングを行う。」という内容でした。Bグループの案は、「スーパーマーケットに併設することで、利便性を高め、運営コストを下げる。24H営業にする。」という内容でした。
 質疑応答において、Bグループの案は24時間営業するのは、コストがかさむ一方ニーズが低いのではないかという反論に答えられず劣勢でした。Aグループ案とCグループ案では、Aグループが答弁の内容で上回り、その案が採用されました。

 今回の模擬議会は、参加者の満足度は非常に高く、また、スタッフとして参加してくださる人まで得られたのがなによりの収穫だったと思います。心残りは、良くできていたCグループの案が採用されなかったことです。グループワークでの議論がもっとかみ合い、よい議論が尽くせたら、質疑応答でもっとよい答弁が出来、結果も変わってきたかと思います。ファシリテーションの技術をもっと高めたいと思いました。


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